創業は1950年以前、新潟の地で屋台のラーメン屋をはじめた初代 吉野軍一は、お客様に喜んでいただけるラーメンを提供していくなかで「どうせなら自分が良いと思う麺を自分で作ってみよう」と思い立ち、ラーメンを作って提供する側から麺を製造してお店に提供する側へ転身しました。
最初は自分が思うような理想的な麺が出来ず試行錯誤を繰り返していくなかで、ようやく辿り着いたのが現在の製麵スタイルとなっています。60年前と食文化は異なり、材料も技術も格段に良くなってきていますが、作り手の「美味しいものを提供したい」という想いは地元の皆様に支えられているからこそ、続ていくものだと考え今もその気持ちを大切に持ち続けています。
多くの製麺業者様は多角的に捉えラーメンだけでなく、そば、うどん、など複数の「麺」を製造していらっしゃいます。当社はもともと家族経営からのスタートでしたので設備投資や人員など大きく展開はしませんでした。逆にこのことが「ラーメン一本で勝負する」という覚悟になり、その分とことんこだわった麺を提供できるスタイルとして確立できました。
今では新潟市内を中心として多くのお客様からご依頼をいただけるようになり、常に「こんな麺がいいかな」「もう少しこうならないかな」などのありがたいご意見をいただけるようになりました。他にはない、当社のこだわりをラーメンの麺に込めて日々ご提供しております。
麺は生ものです。暑い日もあれば寒い日もあります。湿度の高い日、低い日、水の温度の違いなど様々な条件のもとで作ることになりますので昨日の分量や配分が今日の正解とは限りません。
同じ麺を作ったつもりでも気候の変化で微妙な違いが生じますので、その日の気温、湿度、水温などこれまでの経験から判断しお客様にご満足いただける麺を製造しています。
お店にとって新鮮な麺を使ってラーメンを作ることは必要不可欠ではありますが、新鮮な麺を新鮮なまま長く保管することは、技術やスペースの問題もあり難しいと考えます。
当社ができることは、可能な限り新鮮な麺を新鮮なままお店にお届けすること。新潟市内近郊のお店に限ってご提供しているのは「その日提供される麺はその日に届ける」というポリシーを持って作っているからです。
大型機械で大量に麺を製造することはできませんが、地元のお店が望むそれぞれの理想の麺を、新鮮なまま私たちが直接お届けしています。
小麦粉、カンスイ等の原材料をまぜあわせています。
練り上げた生地をローラーに通し複合機で2枚を重ねて麺帯を作成してます。
2で出来た麺帯を少し休ませてから、さらに小さいローラーの複合機でのばしていき表面のなめらかな生地にしていきます。
切り刃の種類や調整で色々な種類の麺を切りだしています。
切りだした麺を木箱に入れたり、ビニールで包装したりして麺の完成です。基本的にその日の出荷ですが必要に応じて冷蔵庫で保管して翌日に出荷します。
ローラーで巻いて板状にしています(この作業工程で厚みなどをかえられます)。
板状にした餃子の皮を切刃で丸く抜いています。
要望があれば四角く切ることも可能です。
四角く切り抜く前のワンタンの皮を、麺棒で延ばしています。
美味しい皮をつくる秘訣として、手作業も大切な場合があります。